こんにちは。
けんしょう門真鍼灸整骨院のワケベです。
病院で変形性膝関節症と言われ、なかなか改善しない膝痛にお悩みではないですか?
今回は当院に通院頂いている患者様を例に膝痛でよくみられる状態・症状を解説いたします。
◎早速ですがこちらの写真をご覧ください。
※この写真は了承を得て掲載しています。
こちらの方、昼はデスクワーク・夜はテニスを頑張られている女性です。
(テニスは痛みの強かった頃でも週に2〜3回はされていました)
<主な症状>
・歩いているときや階段昇降のときに左膝内側が痛い
・テニス後にお皿の周りにも痛みを感じる。
今度はもう少し分かりやすい様に加工したこちらの写真をご覧ください。
上のマルが膝のお皿で下のマルがスネの骨の出っ張りになります。
左右比べるとわかりますが、痛みのある左膝のお皿に対してスネの骨が外に捻じれていることがお分かりいただけるでしょうか?
次にこちら
こちらはお皿の下にポコッと膨らみがあるのがご確認いただけるでしょうか?
◎これらの状態を簡単に説明します。
・まずスネが捻じれる理由です。
そもそもの骨格により捻じれが強くなることもありますが、
多くの方は股関節と足首の働きが弱まって起こることが多いです。
そんな股関節と足首の帳尻合わせを膝が頑張る結果として捻じれるのです。
・お皿の下の膨らみについて
この膨らみは膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)と言います。
膝蓋とは膝の皿の事で、お皿の下にある脂肪体なので膝蓋下脂肪体です。
で、その脂肪体は普段は関節の曲げ伸ばしをサポートしてくれています。
が、膝が捻じれた状態が続くと膝の曲げ伸ばしがしづらくなり、その影響から膝蓋下脂肪体が硬くなり本来の機能を果たせなくなると周囲に炎症症状が起きて痛みを感じやすくなります。
◎次に皆さんのお膝まわりはいかがでしょうか?
一度ご自身の脚を確認してみてください
もし似たような状態であれば、そのまま放っておくと膝の変形が進行していく可能性があります。
変形=痛みではありませんが、関節が変形し捻じれた状態により炎症症状が起こると厄介な痛みとして感じるようになります。
◎膝が痛いが原因は膝にあらず
お辛い症状が続くと原因と改善方法が知りたいですよね。
先程お伝えしたように、股関節と足首の機能低下が膝へのストレスを増加させます。
ではなぜ股関節と足首の機能低下は起こるのか?
一言で言うと「地面がちゃんと踏めなくなっている」のです。
現代人は座る時間が増えることで、子供の頃に出来ていた立ち方・歩き方を忘れ、股関節と足首に適切に体重を乗せることが難しくなっています。
言葉を選ばずに言うと、立つ・歩くが下手になっているのです。
「運動不足で体重が増えて困る…」
そう思って体重を減らそうと下手な状態で無理してウォーキングするとスムーズに体を前に運べません。下手だからいろんな所に余計な力が入ります。
久しぶりにウォーキングして膝やら腰が痛くなるのはそういうことなのです。
少し話が横にそれましたが、答えはすごくシンプルで
ちゃんと立って、ちゃんと歩けるカラダをもう一度取り戻す事なんです。
皆さんイメージだけ1~2歳に戻ったつもりで、歩けるようになって楽しかったあの頃を思い出してください。(思い出せる方はすくないですね汗。イメージです)
生まれてすぐ、歩けないからと言って無理やりウォーキングしましたか?
してませんよね?
と言うよりも出来ませんよね?
ハイハイですよね?
もっと言うとずり這い
もっと言うと寝返り
もっと言うとお腹が空いたから泣く
これらはすべて、立って歩く為の練習なのです。
大人で言うとトレーニングやエクササイズですね。
膝が痛くて歩けない状態は赤ちゃんの頃と似ていますよね?
立って歩くのが当たり前になってしまった大人は歩ける喜びを忘れてただの手段になっています。
重力に逆らって立つ・歩くことが決して当たり前ではない事を思い出して
カラダの使い方を見直していく事が改善方法です!
(改善方法は人により異なりますので、詳しくは当院にご相談ください)
ちなみにですが、冒頭に写真で紹介した患者様は当院で施術とトレーニングを頑張られ、現在では痛みをコントロールしながら週に5日はテニスされています。
※ご症状の改善には個人差がありますのでご了承ください
では次回は
「膝痛の方の注意すべき生活習慣や姿勢、膝痛改善・予防のためのエクササイズ」を解説致します。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
つづく。
※尚、ご質問・ご相談は当院LINEもしくはお電話にて承ります。